森と渓流とログハウス   (第十九話 大雪)


新年あけましておめでとうございます。
2004年が皆様にとって素敵な年になりますよう、お祈り申し上げます。


12月の半ば、この土地で暮らし出してから、始めての大雪になりました。
去年も降りましたが、ご近所の人たちから、『ほんまに降ったらこんなもんじゃないよ』と
言われてましたので、まぁけっこう降るんだろうなぁとは思ってましたが、
いやぁ〜ほんまに降りまして、ビックリいたしました。


店が終わって3時、外に出てみると何やら空気が匂う。
なんかいつもと違うんですよ・・・
どう言えばいいのかわからないけど、何となく雪が降る匂いがする。
こういう野性的な感は以外と当たりまして、
家に向かう途中からどんどん降ってきて、ついには徐行しなければ
前が見えないほどの雪になり、いつもなら35分で帰れる道が、
1時間近くかかってしまったほどなのです。


ようやく家に着くと、辺り一面真っ白になっていて、
こりゃぁ朝が楽しみと、お疲れビールは2本にとどめ、
明日の雪だるま作りのために、酔いも浅いままベッドにもぐり込んだのでした。


翌朝、目が覚めてカーテンを開けると、
まるで雪国にスキーにでも来たのかと錯覚するぐらい、辺り一面銀世界でした。


おや?こども達が外にいない。
おかしいなぁ、こんな雪の日に家の中でじっとしていられる子供達ではないはずやのに・・・
『おーい、雪だるま作ろうやぁ。』と二階に向かって声をかけると、
「お父さん、起きるの遅いわぁ!もう作ってもたでぇ。」と娘の声。
おいおい、お父さん起きるの待っとってくれよ〜。
外に出てみると、まぁ見事な雪だるま二つ。


なかなかやるでしょ、うちの子たち。
左が長女が作った雪だるま。右が次女が作った雪だるま。
なんとなく哀愁が漂っている感じしません?
二人の性格がよく出ていて、我が子ながら感心感心。上手に作りました。


楽しいのは、ここまでです。
山での雪をなめてはいけません・・・
雪の重みというのは結構あるのです。
スキーの板に雪が乗っかるだけでも以外と重かったりするでしょ、
二日間降り続けた雪は、杉の枝葉に大きくのしかかり、
ついには折ってしまうほどなのです。


雪が降った二日目の夜。
帰り道の真っ暗な林道に、大きな杉の木が倒れていました。
去年、梅雨の時期に長く降り続けた雨の時以来の出来事です。
この時も見事に道をふさいでいて、
しばらくは車から出られず、呆然としていました。
外は大雪、道に横たわる木は、かなりでかい。
だけど、この木をどうにかしないと帰れない・・・
家に帰ってチェーンソーを取りに帰るわけにもいかない。
とにかくやってみるしかないな。。。


車から降りて、杉の木の枝を引っ張ってみたら、
『ポキッ』・・・??? あれれ、簡単に折れた。
生木のはずなのに、いとも簡単に・・・
枝も凍ってるのかな? 気合い入れて太いところを持ち上げてみたら
これまた意外と軽い。
軽いと言っても杉の木なので、『ホイッ』って片手で持ち上げるほど軽くはないけれど、
それでもなんとか一人で、道の端にどけることは出来ました。


ホッとして車を走らせると、また1本倒れてる。
おいおい、またかよ・・・・ でもそれだけですまず、
家にたどり着くまで合計5回。
ようやく家に着いたときには、もう汗びっしょり。ほんま、かなわんわ〜。


夜中の3時に汗かくほど動くことって、まぁめったにありませんわね〜。
だけど汗びっしょりの身体をそのままにして家に入り、
しんしんと降り続ける雪を眺めながら飲むビールが美味いんだなぁ〜、これが。


自然の力には、どうあがいてもかなわないけれど、
自然と向かい合ってる分、ずいぶん得をしているような気がします。


今日もまた、昼過ぎから降り出した雪は、
早くも杉の木に、のっしり乗りかかっています。
また美味いビールが飲めるかな?
いやいや、悠長なこと言うてられへんかった。
家の裏にも杉の木は立っている・・・・

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