『森と渓流とログハウス』


(第十六話 長かった梅雨)


今年の梅雨は、本当に長かったですね。
お日様が顔を覗かせたのも、わずか数日ですものね。
でもようやく、梅雨前線が動き出したようです、
いよいよ夏です。


うちの家は姫路市内から車で約45〜50分の夢前町という所にあります。
街中からたったそれだけの時間で、綺麗な自然に囲まれた山々があります。
先日同居している私の母が・・・
「今年は一体いつになったら夏がくるんだろうねぇ・・・」
「まだ朝晩は、長袖着ていないと風邪ひきそうだよ。」 と言っていました。


仕事場を姫路に持つ私なんかは、毎日クーラーを入れっぱなしで、
ジメジメと不快な夏前のこの時期を、肌で感じておりますが、
母はずっと夢前にいるので、まだ暑さを知らないんですね。
暑さに弱い母は、クーラーのない今のログハウスでの暮らしが心配のようで、
もうすぐ来る夏に、心の準備をしているようです。


母が住みだしたのは、去年の夏の終わりですから、
まだ今のログハウスでの夏を知りません。
『クーラーがなくて大丈夫なの?』 と、不安げな母の顔に僕は
「そうやなぁ・・・ いるかなぁ・・・」と目を細めています。
きっと、涼しい夏を楽しんでくれると思います。


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ずーっと、降り続けた雨のせいで、先日の日曜日にビックリすることがありました。
とにかくその日の雨は、朝からずっとドシャ降り状態でした。
ログ横の斜面に流れる込む雨水対策はOK。
雨で何も出来ない日曜日もなんだか暇なもので、
せっかくみんな揃っているのだから、買い物に出ようということになったのです。
昼食を済ませて、久しぶりの家族全員での買い物に、
外はどしゃぶりの雨にもかかわらず、車の中では皆高いテンションでした。
トロトロと林道を下って行き、水溜りばかりの道の、あるカーブを曲がった所でビックリ!
なんと、大きな杉の木が1本倒れて道をふさいでいる・・・・


『あっちゃー、こりゃ、どうもならんわ。』
そう言うと、何故だかみんな笑い出した・・・・
もうね、見事なくらいに道をふさいでるわけです。
その光景を見た瞬間に、『こりゃもう、ダメだね』てな感じなんです。
なんだかね、笑うしかなかったんですよ。


自然の力の凄さには、かなわないって事、山奥での暮らしで、
子供達も、女房も、知りだしているようですね。
ただ母だけが、「うわぁっ」と大きな口を開けたまま、固まっていましたが・・・(笑)
残念なことに、この時の写真がないんです。
こういうときに限って、店にデジカメを置き忘れてきてるんです。(自爆)


さて、久しぶりの家族全員での買い物ですが、
家に戻ってチェーンソーを持ち出し、倒れた杉の木を切り分けて
何とか車が通れるようにはなりましたが、
どしゃ降りの中、ビショビショになりながら子供達も一緒に手伝ってくれた
その作業は意外と疲れまして、せっかくの買い物は中止になりました。


だけどね、どしゃ降りの中、ビショビショになりながらやった、
この「倒木切り分け作業」は、意外と楽しく、
その夜の夕食は、この話で盛り上がったのでした。
中2の長女が、『何であの時みんないっせいに笑ったんだろうね?』と言うと、
『何でやろうなぁ?』と、またみんなで大笑い・・・・


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今年ほど、夏が待ち遠しく感じる春は初めてです。
今日、雨上がりの午後、久しぶりに太陽が顔を出し、
心地いい薫風を顔に感じました。
梅雨前線もようやく動き出しました。
もう、夏は目の前です。

家までの林道.jpg

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